- LP
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- New Release
Go Hirano
The Habit
conatala / Black Editions
- Cat No.: CONATAR005 / BE-1011
- 2026-04-16
東京・下北沢のPianola Recordsが運営する〈conatala〉と、〈PSF Records〉カタログの再発を中心に日本のアンダーグラウンドミュージックを手がけるLAの〈Black Editions〉の共同でのニューリリース。Pianora内に置かれたアップライト・ピアノでの録音をもとに、30年以上録り貯められた音源を交えた一作。F'lmore Recordの店主でもある音楽家・平野剛による新作です。日常の延長にあるような自然体なシンプルさで、詩的な奥行きと煌めきを湛えた素晴らしい音楽が生まれています。大推薦。(足立)
Track List

30年以上にわたる活動の中で、ピアニスト・平野剛は日本のエクストリームなアンダーグラウンド・シーンにおいて、静かに人々を惹きつける音の世界を紡いできた異彩を放つ存在です。1990年代に頭角を現し、伝説的レコード店モダーンミュージックが運営していたPSF Recordsからの3枚のアルバムや自主リリース盤などを残しています。 その作品に共通するのは、技術的な完成度を追求するというよりも、その場に立ち上がる即興性と詩性を大切にしたものです。日常のささやかな瞬間に、儚い美しさを差し込むような音楽といえます。
『The Habit』は、2020年10月5日にPianola Recordsのアップライト・ピアノを使用して行われた公開録音を軸に、1980年代後半からカセットMTRに録りため ...もっと読むられていた、シンセサイザーを用いた素描のような小品群を織り交ぜて構成されています。 ピアノ、ピアニカ、ウィンドチャイム、パーカッションといった最小限の楽器編成と控えめな音色によって、繊細な旋律が静かに、そしてゆっくりと紡がれていく。広がりのあるピアノの響きは、周囲の音と穏やかに交わりながら漂う。楽器の音だけを提示するのではなく、その場の空気や日常に潜む些細な気配までも丁寧に取り込み、「不完全さ」を生きた表現へと昇華している。
自然体から立ち上がる衝動をすくい上げる飾らない表現と、独自の感覚で環境を取り込む姿勢は、平野剛の変わらぬ美学です。『The Habit』には、長い年月と音に満ちた日々の重なりから育まれた、親密で旋律的な響きが静かに息づいている。